リーグとタッグが進むNFT/Web3プレイヤー

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プレミアリーグがConsenSysとNFT公式パートナーシップを締結

プレミアリーグがNFTの公式パートナーとして、メタマスクを提供するConsenSysとの提携を決めたようです。

プレミアリーグでは、NFTを静止画と動画のコレクションに分けて運用していく構想で、今回のConsenSysは先日の株主総会で各クラブが静止画のライセンシーとして承認したとのことで、最終的な交渉が進めば、夏には確定する見込み。動画のパートナーとしては、NBA Top Shotを制作しているDapper社が提案されているが、まだ許可が下りていない状況のようです。
少し前にはこのような報道も出ており、

Report: Premier League set for NFT deal worth as much as UK£434m
https://www.sportspromedia.com/news/premier-league-nft-licence-worth-candy-digital-dapper-labs-sorare-consensys/

約670億円規模のパートナーシップとなり、他のサッカー5大リーグや北米のスポーツ界におけるWeb3/NFTパートナーシップをしのぐ世界最大規模のディールになる模様。今回のディール落札者は、世界中で人気のスポーツコレクタブルのPaniniステッカーを発行するための公式ライセンスも獲得することも合わせて報じられています。

直近では、ConsenSysが4億5000万ドルのシリーズD資金を調達したとのリリースも出ており、アーティスト、コンテンツクリエイター、ブランド、その他IP所有者、ゲームパブリッシャー、スポーツリーグなどのNFT導入を促進していくと発表しています。

ConsenSys Raises $450M Series D Funding as Leading Self-Custodial Wallet MetaMask Reaches Over 30 Million MAUs
https://consensys.net/blog/press-release/consensys-raises-450m-series-d-funding/

参考:各国リーグのWeb3/NFT提携パートナー

今後スポーツ×NFTはどこへ向かうのか

Deloitte GlobalのTMTチームがスポーツ業界におけるNFTの将来予測レポートを公開しています。

From trading cards to digital video: Sports NFTs kick sports memorabilia into the digital age
https://www2.deloitte.com/xe/en/insights/industry/technology/technology-media-and-telecom-predictions/2022/sports-nfts-digital-media.html

スポーツNFTは2022年に2021年の約2倍の20億米ドル以上の取引額を生み出し、2022年末までに、全世界で400万~500万人のスポーツファンがNFTのスポーツコレクティブルを購入またはドロップされると推計されています。

また、2022年のスポーツ業界におけるNFTの最も一般的で収益性の高い用途は、スポーツの瞬間の限定版ビデオクリップや選手カードの販売になると予想されています。各NFTの価値は、アスリートの知名度、イベントの重要性、NFTに含まれる追加コンテンツ、そして需要によって決まるといわれていますが、例えば、NBA Top Shotのような伝説的なスター選手による勝利のゴール、ホームラン、ダンクシュートを、そのスター選手による解説と一緒に収録した限定版NFTはオークションで販売され、同じビデオでも追加コンテンツがなく、2万本しかないものはオンライン市場を通じて販売・取引されるようになるはずです。

NFTは、ロックダウン中に収入が減少したスポーツリーグ、チーム、個人アスリートに追加収入をもたらすことができます。サッカー最大のNFTプラットフォームSorareは、2021年の最初の9カ月間だけで1億2800万米ドルの取引高を記録しています。NFT契約では、取引ごとに手数料をNFTを販売したプラットフォームのオーナーに支払い、その手数料の一部を前述の権利者に還流するとことも可能です。さらに、NFTを可能にするスマートコントラクトを介してアクセスされる場合、事前にプログラムされた権利の所有者にリアルタイムで報酬を支払うことが可能になります。これは、複雑な権利管理が多いスポーツ界には特に価値があります。

また、NFTはファンとの関係を強化する協力なツールでもあります。クラブは、ファンがサポートするクラブのの NFT を取得したり、月間最優秀選手 や試合中に流れる曲などの決定に参加できるようにすることで、ファン体験を向上さ せることができます。日本ではなじみが薄いですが、ファンタジースポーツリーグでもNFTの活用(特定チームヘの参画権など)が進んでいます。

デジタル専用のコンテンツにお金を払うのは、馴染みがないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。少なくとも10年前までは、このような行動はニッチだったはずです。しかし、特にビデオゲーム/スマホゲームにおける”課金文化”の発達により「仮想空間におけるアイテムの購入」がもはやレアなものではなく、今や主流となりつつあります。2022年、ゲーマーは数百億ドルを仮想通貨・仮想空間上のアイテム(在庫が無限/製造の限界費用がほぼゼロ)に費やすと予想されています。

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